如慶の源氏物語手鑑 初公開 砺波市美術館 解説会で詞書朗読も：北陸中日新聞Web

砺波市美術館ととなみ芸術文化友の会の共同企画「源氏物語手鑑（てかがみ）展」が三日、同美術館で開幕した。江戸時代の大和絵を代表する絵師住吉如慶（じょけい）（一五九九〜一六七〇年）が手がけたとされる「源氏物語手鑑」が県内で初めて一般公開された。十月三十日まで。北陸中日新聞後援。 源氏物語手鑑は上下二巻で、源氏物語五十四帖から二場面ずつ選ばれている。物語の情景を表現する優美な絵と、三十人の能書家による「詞書（ことばがき）」（筋書き）で構成され、全部で百八の場面がある。所蔵家の協力で展示が実現した。今回は第一期で「桐壺（きりつぼ）」から「明石」までを展示。計四期に分けて「夢浮橋」までを展示する。 初日は友の会の谷口美都江（みつえ）会長による解説会があり、約百人の源氏物語ファンが参加。詞書の朗読も交えて「桐壺」や「葵（あおい）」の巻などを説明した。谷口会長は「ほかの源氏絵でよく描かれる若紫巻の雀（す

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「ほかの源氏絵でよく描かれる若紫巻の雀の子の場面や紅葉賀巻の青海波の場面とは違う場面が描かれ、独自の視点が感じられる。絵と詞書の両方で源氏物語が味わえるところが素晴らしい」@tonamiart