津波直撃 キリコ失った 珠洲・宝立 地区も壊滅的被害：北陸中日新聞Web

伝統の祭り継承 危機感 珠洲市宝立町の「宝立七夕キリコ祭り」で巡行するキリコが、津波で流失した。高さ約１４メートルのキリコが海で乱舞し、終盤では本社協賛の北陸中日花火大会との共演が見ものの伝統行事だが、地区は地震と津波で壊滅的な被害を受け、住民らは「祭りがなくなってしまうのでは」と危機感をあらわにする。（秋田耕平） 「全部流されてしまった」。同町の漁師、梶山勉さん（７２）は変わり果てた町を目にして肩を落とした。自宅は津波で全壊し、所有する船も漁港で動くか分からない状況のまま浮かんでいる。 キリコが入った鉄骨造りの倉庫は鵜飼川の河口近くにあり、津波の直撃を受けた。大きいキリコ４基と子どもキリコ１基は流され、太鼓やちょうちんなどの残骸しか見当たらない。梶山さんは「地震が来たのですぐに逃げたら津波が襲ってきた。キリコがどこに流れたのかは分からない」と話す。

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「キリコ祭りは能登地方で毎年夏に開かれる伝統行事で、宝立町の祭りで出るキリコは能登地方で最大級の大きさを誇る。昨年8月には…4年ぶりに従来通りに戻したばかりだった」https://notokiriko.ishikawa.jp/kiriko/jp/kiriko/houryu.php