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80年代「ムー」は天皇を仮想敵に……陰謀論ブームの今知るべき「オカルトとナショナリズム」日本近代史
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80年代「ムー」は天皇を仮想敵に……陰謀論ブームの今知るべき「オカルトとナショナリズム」日本近代史
「ムー」1989年4月号の表紙。 近代化、すなわち合理化と中央集権化はナショナリズムと紐づくと同時に、... 「ムー」1989年4月号の表紙。 近代化、すなわち合理化と中央集権化はナショナリズムと紐づくと同時に、そこから弾かれるものを生み出す。例えば被差別者や社会主義、そして怪談や怪異、超常現象である。 こうした視点に基づき、日清・日露戦争(1894~95年・1904~05年)と日中・太平洋戦争(1937~45年)に参戦したとされる妖怪変化(!)に関する世間話や目撃談、はたまた爬虫類人レプティリアンによる世界支配を唱えるマルクス主義的陰謀論などについて論じた怪異怪談研究会監修、茂木謙之介/小松史生子/副田賢二/松下浩幸編著『〈怪異〉とナショナリズム』(青弓社)が刊行された。 そこで、同書に「“オカルト天皇(制)”論序説 一九八〇年代雑誌「ムー」の分析から」という80年代の「ムー」(学習研究社)における天皇表象についての論考を寄せた東北大学大学院文学研究科の茂木謙之介准教授に訊いた。「東日流外三郡史