滞仏日記「フランスで生きたいと思う方々への温かい忠告」

JINSEI STORIES 滞仏日記「フランスで生きたいと思う方々への温かい忠告」 Posted on 2019/04/27 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、今日は午前中ペンキ屋さんがやって来た。僕が東京に出張中のあいだに子供部屋と玄関に水漏れがあった。この国はなんでもまず保険会社が動く。とくにこの水漏れに関しては全て保険会社任せとなる。今回の水漏れは上の階の食洗器が原因だと判明した。面白いのは家の中での水漏れの場合、借主が払い、壁の向こう側が問題の場合は大家の保険が適応となる。今回の原因が食洗器だったので上の人の保険で支払うことになった。で、さらに面白いのは（実際には面倒くさいのは）僕の保険会社が全てをやらないとない、という点だ。とにかくそういうルールなのだ。僕の保険屋がペンキ屋と水道管屋に依頼し、検査をして見積もりを立て、それを僕の保険屋が上の階の人が入ってる保険会社に請求し、向こう

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アートで居住権取れる人もこんな苦労してるんだ。日仏両方暮らした身として仏のお役所仕事の適当さ融通の利かなさは絶望的。根気負けん気がないと生き残れない。日本に戻ったら色々丁寧すぎて気持ち悪いくらい

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フランス語できないのに現地でトラブルとなるとその絶望と諦めは想像に難しくない。逆に日本にいる外国人改めてすごいな。

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事故の件、差別そのものだね…

[kaerudayo]

興味深い話。日本では別の意味で面倒だし。別の意味で理不尽な目にあうから。抗議して権利を勝ち取るか、頭低くしてお目こぼしを狙うか戦略の違いな気も。

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いずこも同じですなあ。（とアメリカからため息）“こういうことでうんざりするようではフランスで生きてはいけない。”

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それでも一度フランスに住んで見たかったです。

[kamiokando]

あいつらに舐められないようにするには草間彌生の水玉スーツでも着なければいけない気がする。