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「キャメロン」という「愚か者」:英国「EU離脱」の本質(上):国末憲人 | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト
マッチポンプのつもりで火を付けたら、消火方法を誤って火事になった。一言で表現すると、こんな感じで... マッチポンプのつもりで火を付けたら、消火方法を誤って火事になった。一言で表現すると、こんな感じである。 欧州連合(EU)からの離脱か残留かを問う6月23日の国民投票で、「離脱」の結果が出た。世界中が大騒ぎになり、株価は暴落した。これはただ、騒ぎの終わりではない。今後の対応次第では、延焼を重ねて大火となりかねない出来事だ。 今回の英国の騒ぎは、米国のトランプ旋風、フランスやオーストリアでの右翼の台頭と軌を一にする「ポピュリズム現象」として位置づけるべきだろう。そうでなければ、首相のキャメロンがなぜ愚かにも火を付けたか、なぜ消火に手間取ったのか、火が今後どちらに向かうのかを、理解できないからである。
2016/06/28 リンク