あの頃、マリー・ローランサン

日本が世界に誇るサウンドクリエーター・加藤和彦。 フォーク・クルセイダーズの中心メンバーとして、ロック史に数々の名作を世に残したのち、ソロアーティストとしても素晴らしい作品を残した加藤和彦。今作は自身の中でも熟して来たシティポップスの代表的作品。前作まではかなりヨーロピンな方向を向いていたがYMO関連の人脈で坂本龍一と清水信之をアレンジャーに迎え、東京での録音と言うことも相まってか落ち着いたサウンドとなった。都会派ポップスの代表作ともいえる、上品でスノッブな仕上がりは当時の空気感と、日本人らしいほんのりとした世界観が結実した上質な仕上がりとなっている。まさに歴史的一枚といえる貴重な作品。