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自動車デザインの「カッコいい」より大事なもの
自動車のデザインの話をするとやはりカッコいい、カッコ悪いということになる。商品としての自動車にと... 自動車のデザインの話をするとやはりカッコいい、カッコ悪いということになる。商品としての自動車にとってそれは大事な性能だ。魅力的なデザインが求められ、それが売れ行きを左右する。 しかしながら、純粋に美を追究するアートと、インダストリアルデザインは違う。インダストリアルデザインには機能や性能を満たし、かつ使い勝手を考慮した上で、魅力的なデザインを構築することが求められる。 さまざまな制約と相反するいくつもの機能に折り合いを付けつつ、製品として着地させてこそのインダストリアルデザインなのだ。今回は領域を大胆に絞り込んでこのデザインの話をしてみたいと思う。 初代レンジローバーのデザインは極めて機能優先となっていた。運転席の座面高さを上げ、併せてボンネットの両先端を意図的に持ち上げた意匠で、確実に車両先端を目視できるようにし、車両感覚をつかみやすくしている カッコいいを切り離したデザイン さて、デザ
2017/05/09 リンク