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富士山の山麓で太陽光発電の自粛を要請、世界文化遺産の景観を守る
自粛を求める地域は富士山の南側の山麓に広がる森林地帯である。富士市が1991年から「自然の節度ある利... 自粛を求める地域は富士山の南側の山麓に広がる森林地帯である。富士市が1991年から「自然の節度ある利用」をスローガンに開発を抑制してきた「富士・愛鷹(あしたか)山麓地域環境管理計画」の対象区域である(図1)。富士山麓の緑豊かな自然を守るのと同時に景観を損ねないようにすることが計画の目的になっている。 2012年7月に固定価格買取制度が開始されて以降、静岡県内でも太平洋沿岸を中心に大規模な太陽光発電設備の建設が相次いでいる。富士市みずからも沿岸部にある下水処理施設の屋根にメガソーラーを建設中だ。ただし富士山の山麓地域にまでメガソーラーが広がってしまうと、景観や眺望を損ねる可能性があるため、地域と条件を指定して自粛を要請することになった。 対象区域を横断する国道469号を境に、北側の土地は無条件で自粛を要請する(図2)。この一帯は富士山を世界文化遺産に登録した際に、「緩衝地帯」として自然保護を
2013/12/13 リンク