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喜べぬ 実りの秋 島根県農協青年組織協議会会長 草野拓志【リレー談話室・JAの現場から】
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喜べぬ 実りの秋 島根県農協青年組織協議会会長 草野拓志【リレー談話室・JAの現場から】
私は島根県の中山間地域で水稲を中心に営農をしています。収穫の秋を迎え、頭(こうべ)を垂れた稲穂が... 私は島根県の中山間地域で水稲を中心に営農をしています。収穫の秋を迎え、頭(こうべ)を垂れた稲穂が実り、田んぼが黄金色に輝く時期を迎えました。本来であれば心からうれしい収穫です。しかし農協から打ち出された概算価格は過去最低水準で、とても採算が取れる金額ではありませんでした。 冬からせっせと田んぼの準備をしてようやく収穫までこぎつけたのにガックリきました。米価は毎年のように下落し、営農を続けることが非常に難しくなってきました。MA(ミニマムアクセス)米を毎年のように70万㌧以上輸入しており、コロナによる業務用米が売れず米離れが進んでいる状況で米価が下落する理由はわかりますが、米作りの現場は窮地に立たされています。 国は米の減産を進めてきました。「米を作るのを減らして、売れるものを作るのが自助努力」と言ってきましたが、売れるものとは一体なんなのでしょうか? 今年度に至っては過去最大規模の転作を達