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原油安の幸せ、円安の不幸せ:新井淳一の先を読むヒント 日本経済研究センター
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原油安の幸せ、円安の不幸せ:新井淳一の先を読むヒント 日本経済研究センター
「運はナマモノだ。早く取り込んで栄養にしないと変質して溶けてしまう」 (シナリオライター中園ミホ)... 「運はナマモノだ。早く取り込んで栄養にしないと変質して溶けてしまう」 (シナリオライター中園ミホ) 原油価格の下落が続いている。原油のほぼ全量を海外に依存する日本経済にとってはうれしいことで、3年目に入り結果を求められているアベノミクスにとっても思わぬ天佑である。しかし、コトはそう単純ではない。 問題なのはアベノミクスの柱のひとつである円安政策との矛盾である。円安によって原油価格下落の効果が縮小、本来の天佑を生かし切れていない側面がある。半面、原油安が長期化すれば日銀の異次元緩和の目標である物価上昇2%の達成は難しくなる。原油安を生かすことは2%目標を断念することだが、果たしてそれができるのか。 原油安と円安は基本が「あちら立てればこちら立たず」の関係なのであろう。原油安を生かすとすれば、円安はほどほどでないと困る。場合によっては円高に戻った方が原油安のおいしさが増す。半面、円安を生かし2