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神戸新聞NEXT|総合|モグラの二大勢力 数十万年の縄張り争い
コウベモグラ(右)とアズマモグラの標本。コウベがわずかに大きいが、外見の差はほとんどない(比和自... コウベモグラ(右)とアズマモグラの標本。コウベがわずかに大きいが、外見の差はほとんどない(比和自然科学博物館提供) 日本列島で、数十万年という気の遠くなるほど長い期間の勢力争いが繰り広げられている。といっても、人ではなく、地下で暮らすモグラの話。本州に幅広く分布していたアズマモグラを、少しずつ、ほんの少しずつ、コウベモグラが東へ追いやっているという。(小川 晶) アズマモグラは口の幅が狭いため、伸びた状態のミミズを端から食べる。頭骨が大きいコウベモグラはトンネル内で身動きしにくく、折れ曲がった状態のミミズも口にする。 昨年9月、富山市で開かれた日本哺乳類学会の定例大会で明らかにされた新説だ。「一般の人は『それがどうした』と思うかもしれませんが、モグラの研究者としては大きな発見なんです」。発表者の横畑泰志・富山大教授(動物生態学)が笑う。 地中に生息するモグラの生態は、いまだ多くの謎に包まれ
2018/03/02 リンク