大雨で伊丹市の川が堤防決壊 一時828世帯に避難指示、家屋浸水など被害多数

兵庫県伊丹市は８日午前１時５５分、同市荒牧６丁目の８２８世帯２０８８人に避難指示を発令した。大雨により、同市北部の天神川の堤防が決壊したため。午前５時に避難指示を解除した。県によると、床上、床下合わせて１００件を超す浸水被害が出ているもよう。今のところ、けが人の情報は入っていないという。 市が指定避難所として、荒牧中学校（同市荒牧５丁目２の１８）と鶴田センター（同市荒牧６丁目２０の２９）は引き続き開設している。 天神川は、周囲の土地よりも川底が高い、いわゆる「天井川」。同市危機管理室などによると、安全性を強化するため堤防などの工事中だった。 兵庫県によると、天神川の左岸の堤防が長さ約３０メートルにわたり決壊していたという。土のうを積むなどの応急処置を行っている。 同市では土砂災害警戒情報の発表に伴い、春日丘４丁目▽春日丘６丁目▽鋳物師３丁目▽北園１丁目▽北本町２丁目－にも避難指示が出されて