外国人観光客の分散で京都の「観光公害」防げる？ 京都市が外国人向け発信強化｜経済｜地域のニュース｜京都新聞

新型コロナウイルスの水際対策の緩和を受け、京都市は外国人観光客向けの情報発信を強化した。混雑度を予測するウェブページを外国語でも対応可能にしたほか、現在の混雑状況が一目で分かるライブカメラも増設。観光客の分散化を促すことで、コロナ禍前に社会問題化した「オーバーツーリズム（観光公害）」の防止を図る狙いもある。 政府は１１日、１日当たり入国者数の上限撤廃と入国時検査を原則廃止。「ゼロコロナ」を堅持する中国からの誘客は当面見込めないが、「Ｇｏ Ｔｏ トラベル」に代わる支援策「全国旅行割」も同時にスタートするため、市は今後、市内を訪れる観光客が右肩上がりに増えていくと期待する。 コロナ禍前の２０１９年、市を訪れた観光客は５３５２万人に達し、観光消費額も１兆２３６７億円と４年連続で１兆円を突破していた。一方で、観光客が特定の地域に集中してしまい、混雑や騒音、ごみのポイ捨て、市バスの混雑で座れない高齢