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【合成生物学】大腸菌の遺伝コードを圧縮する | Nature | Nature Portfolio
限られた数のタンパク質合成コードを使って全ての天然アミノ酸を産生できる人工大腸菌について報告する... 限られた数のタンパク質合成コードを使って全ての天然アミノ酸を産生できる人工大腸菌について報告する論文が、今週掲載される。今回の研究は、有用で特異な特徴を持つ人工細菌を設計する研究への道を開くものである。 遺伝コードは、A、C、G、Tと呼ばれる4種類の塩基(ヌクレオチド)でできている。3個の連続したヌクレオチドの配列である3つ組(すなわちコドン)は、そのそれぞれが、特定のアミノ酸の挿入か、タンパク質合成終了のシグナルを意味する。コドンは64通りあるが、アミノ酸は20種しかないため、同じアミノ酸を指定するコドンが複数存在する。これは、遺伝コードには冗長性が内在していることを意味している。 今回、Jason Chinたちの研究グループは、大腸菌の全ゲノムを再コードして、61通りのコドン全部ではなく59通りだけを使って天然のアミノ酸を全て産生できる大腸菌を作製した。また、Chinたちは、3つの終止
2020/05/29 リンク