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日本人も知らない「日本」を楽しむ台湾の「懐日」ブーム
戦後の台湾における対日イメージの形成は、中国から渡った国民党政権の「反日」キャンペーンから始まっ... 戦後の台湾における対日イメージの形成は、中国から渡った国民党政権の「反日」キャンペーンから始まった。李登輝時代の1990年代以降は「反日」は影をひそめ、逆に「親日」「哈日」(哈=英語で「HOT」の意味)が急速に台頭し、日本でも話題となった。そしていま「懐日」という新たな潮流が生まれつつある。 元・朝日新聞台北支局長でジャーナリストの野嶋剛氏が現地よりレポートする。 * * * 3月上旬の台湾南部・台南は真夏のような暑さだった。「誠品書店」という台湾最大の書店チェーンのイベント会場。座席部分は満席で、立ち見も立錐の余地もないほどの人で埋まった。 お目当ては日本の「老東西(古い品)」に焦点を当てた新刊書『老物潮』(遠流出版)の著者、蘇拉図さんの新書発表会。 本を開くと、「良薬懐中 銀粒と小粒 仁丹」や、「火傷・挫傷・頭痛のメンソレータム」、「殺虫液 キンチョール」など、日本統治時代に作られた宣
2016/04/18 リンク