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佐野眞一氏「SEALDsは若いのに老齢化して悟りきっている」
ノンフィクション作家・佐野眞一氏が3年ぶりに上梓した『唐牛伝』(週刊ポスト連載時は「一九六〇 唐牛... ノンフィクション作家・佐野眞一氏が3年ぶりに上梓した『唐牛伝』(週刊ポスト連載時は「一九六〇 唐牛健太郎と安保の時代」)は、六〇年安保を牽引した全学連委員長・唐牛健太郎の人物伝である。 佐野氏が「そこに日本の青春時代が映っている」と話す1960年代はどんな時代で、現代日本はその時代から何を学ぶべきなのか。佐野氏が解説する。 * * * 高度経済成長とともに大衆化していく日本社会を憎悪したのが、唐牛の一回り年上の三島由紀夫だった。 三島は割腹自殺を遂げる4カ月前に〈このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。(中略)その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう〉というエッセイを書いている。その予言は見事に的中した。 私は、全学連の若者たちの足跡を追うなかで、彼らも無意識に三島
2016/08/24 リンク