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【解説】トルコのシリア越境攻撃――クルドをめぐる米国との確執
<8月下旬にトルコ軍のシリア侵攻が始まり、シリア内戦は大きな転機を迎えた。トルコの主目的は、イス... <8月下旬にトルコ軍のシリア侵攻が始まり、シリア内戦は大きな転機を迎えた。トルコの主目的は、イスラム国(IS)ではなく、3月に「連邦制」を宣言したクルド人勢力の排除。米軍はクルド人軍事組織「YPG」を支援してきたが、果たしてどうなるか。越境攻撃の背景、各国の思惑と利害、クルド人勢力とスンニ派勢力の行く末は――> (写真:トルコ軍の支援によりジャラブルスを制圧した「自由シリア軍」の兵士、8月31日) トルコ軍によるシリアへの越境作戦が8月下旬から続いている。これまでシリア内戦に直接関わることを避けていたトルコが介入したことで、5年半を過ぎたシリア内戦は大きな転機を迎えた。イラン、トルコ、サウジアラビア、米国、ロシアという外国勢力の思惑と利害でシリア内戦が動く構造がより露骨となり、実際に犠牲を払うシリア人の意思とは全く関係なく、泥沼化していくことになりかねない。 トルコ軍のシリアへの越境作戦は
2016/09/05 リンク