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天皇退位の顛末にみる日本の旧思想
葉山御用邸近くの海岸を散策される天皇、皇后両陛下(2019年1月21日) Issei Kato-REUTERS <202年... 葉山御用邸近くの海岸を散策される天皇、皇后両陛下(2019年1月21日) Issei Kato-REUTERS <202年ぶりに天皇の譲位が叶ったが、一代限りの特例なので次はどうなるかわからない。歴史的には普通のことだったのに、またカメラの前で直接国民に訴えることになるのか> 陛下が4月18日、伊勢神宮に参拝し退位を報告された。そこに長女の黒田清子さんが祭主として立ち合われた。 祭主は、古来藤波氏が務めていた。藤波氏はもともと大化の改新の立役者の藤原鎌足とおなじ中臣氏で、伊勢神宮に仕える系統を区別するためこう名乗った。久邇宮朝彦親王が明治8(1875)年に就任して以来、皇族がその任にあたった。朝彦親王は幕末の頃公武合体に奔走し、安政の大獄にあい、維新の時には幕府に通じて政府転覆を謀ったという濡れ衣を着せられて一時的に皇籍離脱させられ、その後岩倉具視が伏して謝罪したという人である。 昭和2
2019/05/02 リンク