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中国「皇帝」習近平は盤石ではない、保守派の離反が始まった
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中国「皇帝」習近平は盤石ではない、保守派の離反が始まった
<米中貿易交渉での弱腰ぶりを、習政権を支持してきた保守派が「西太后」と猛批判。2020年には習政権の... <米中貿易交渉での弱腰ぶりを、習政権を支持してきた保守派が「西太后」と猛批判。2020年には習政権の求心力に関わる3つの重要な選挙があり、その勝敗次第では――。本誌年末合併号「ISSUES 2020」特集より> 中国のインターネットの書き込みで最近、「李鴻章」という歴史上の人物の名前がよく登場している。日清戦争後の対日講和交渉で全権を務めた清朝の重臣で、台湾と遼東半島を割譲し、莫大な賠償金を日本に支払う1895年の下関条約に署名したことで批判され、100年以上経過した今も、漢奸(漢民族の裏切り者)と言われ続けている人物だ。 その名前が今になってネットに頻繁に登場するのは、彼の名前が習近平(シー・チンピン)国家主席の側近である劉鶴(リウ・ホー)副首相を指す隠語となっているからだ。対米貿易交渉で大幅な譲歩をした劉を、中国のネットユーザーは李鴻章のような「漢民族の裏切り者」と位置付けている。 1