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生涯学習の場へと変わりつつある日本の大学院
<学生からは敬遠されてきている博士課程だが、社会人が占める割合は大きく伸びている> 今年は、日本人... <学生からは敬遠されてきている博士課程だが、社会人が占める割合は大きく伸びている> 今年は、日本人のノーベル物理学賞受賞が決まった(真鍋淑郎氏、国籍はアメリカ)。大変な快挙で、イノベーションを起こせる知的人材が社会の発展には不可欠だ。その候補となるのは博士号取得者だが、日本では数が少ない。人口あたりの博士号取得者数は欧米の半分以下で、他国とは反対に減少の傾向すらある。 その背景要因として、学位取得後も不安定な非正規雇用(非常勤講師、研究員など)しかなく、大学院博士課程が敬遠されているからではないか、と言われている。実態はまさにそうで、統計で見ても博士課程入学者は2003年の1万8232人をピークに減少に転じ、2020年は1万4659人となっている。20年弱で2割の減少だ。博士号を取っても行き場がないことが知れ渡っているためだろう。 だが、大学院入学者は20代前半の若者だけではない。年輩の社
2021/11/26 リンク