日経サイエンス 記事ダウンロード - 裸の特異点 もうひとつの“ブラックホール”

日経サイエンス 記事ダウンロード バックナンバー > 2009年5月号 > 裸の特異点 もうひとつの“ブラックホール” 裸の特異点 もうひとつの“ブラックホール” P. S. ジョシ（インドのタタ基礎研究所） 大質量星が崩壊すると最終的にブラックホールになるというのが従来からの考え方だが，一部の理論モデルはブラックホールではなく「裸の特異点」が生じる可能性を示している。いったい何が起きるのかを整理することは，宇宙物理学の最も重要な未解決の問題の1つだ。 ブラックホールは2つの部分からなる。中心には「特異点」が存在し，星を構成していたすべての物質がこの無限に小さな点に押し潰されている。特異点の周囲には，そこからの脱出が不可能な空間が広がっており，その空間の境界は「事象の地平線（事象地平）」と呼ばれる。ひとたび事象地平を越えたが最後，再び出てはこられない。ブラックホールに落ちていく物体が放つ

[tokyocat]

《イチジクの葉っぱ》をはがすと《裸の特異点》？