ジェンダー格差 牧野百恵著 - 日本経済新聞

本書は、ジェンダーの専門家ではない実証経済学者が書いた「女性とジェンダーに関する経済学書」である。ジェンダーに関する主義・主張を排し、中立的な立場から書かれている。雇用、教育、歴史、結婚、出産など多様なトピックにおけるジェンダー格差の実態、影響、解消の可能性について、査読付き英文学術誌に掲載された論文をレビューしている。今年のノーベル経済学賞を受賞したクラウディア・ゴールディン氏の研究も一般の人

[hharunaga]

「一見、ジェンダー格差解消に役立ちそうな制度や政策が女性にとってマイナスであったり、マイナスまでいかずとも大した効果がなかったりするケースは少なくない」。評：児玉直美。中公新書。