特別寄稿＝ヘミングウエーに釣り教えた日本人＝キューバで名声誇った松島の漁師＝サンパウロ市在住 酒本恵三 – ブラジル知るならニッケイ新聞WEB

特別寄稿＝ヘミングウエーに釣り教えた日本人＝キューバで名声誇った松島の漁師＝サンパウロ市在住 酒本恵三 2020年8月28日 ※『ラテンアメリカの日本人』（原題：The Japanese in Latin America、ダニエル・マスターソン／サヤカ・フナダ＝クラッセン共著、米国イリノイ大学出版部、２００４年） より抜粋 ヘミングウエーがノーベル賞をもらったときにたずねていったことがある。彼はハバナ市（キューバ首都）の背後にある小丘陵の上にあるスペイン時代のとりでに住んでいた。家屋そのものとし ては、客間が広いという以外普通の家であった。 昔の物見台を改造したのであろう。家屋の隅にぽつんと突き出している塔のようなものがあって、四方がガラス窓になっていた。原稿を書く部屋として使っているといった。庭には猫が２０匹あまり遊びたわむれて、木に登ったりしていた。 客間の窓に沿って三角形に低い書棚が

[ryokusai]

ヘミングウェイに釣りを教へたといふ日本人の話を枕に日本人キューバ移民の話へ。「松島のへローナ市には、日本人の共同墓地があって、お盆にはキューバ本島の日本人も参集して供養を行うのである。」