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消費から離れているのは誰か-全国消費実態調査からみる家計消費の変化
個人消費の低迷が喧伝されるようになって久しい。特に若年層については、商品・サービスのみならず生活... 個人消費の低迷が喧伝されるようになって久しい。特に若年層については、商品・サービスのみならず生活上のあらゆる局面において「若者の○○離れ」などと評され、もはや食傷気味にも感じるほどの状況にあるように思われる。若年層における「○○離れ」の様相およびその背景要因、特に消費については、既に各所で分析・報告されてきているが、消費から離れているのは若年層に特有の現象であり、若年層の消費離れが個人消費低迷の主因なのだろうか。 総務省統計局「全国消費実態調査」から過去10年間3時点の勤労者世帯における平均消費性向の推移をみると、二人以上世帯では20歳代および45~49歳の層で一貫して低下しており、特に25歳未満の層では10年前に比べ10ポイント低下している〔図表1〕。また、5年前との対比をみると、平均消費性向は世帯主の年齢によらず下がっており、特に65歳以上の層で低下幅が大きくなっている1。その他の層に
2016/10/24 リンク