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拙稿(2016)では、国勢調査の結果を用いた未婚率の推移の比較から、2010年から2015年にかけて20代の未... 拙稿(2016)では、国勢調査の結果を用いた未婚率の推移の比較から、2010年から2015年にかけて20代の未婚率および生涯未婚率は上昇しているものの30代の一部では低下するなど、未婚化・晩婚化といった流れに歯止めがかかりつつあるように見受けられることを指摘した1。一方で、人口動態統計から婚姻の状況についてみると、平均初婚年齢は依然として上昇傾向にあり、2010年から2015年にかけては男女とも0.6歳の上昇となっていることから、少なくとも晩婚化の進行は続いているようである(図表1)。 果たして未婚率は本当に上昇していないのだろうか。 国勢調査から配偶関係別の構成比をみると、2010年から2015年にかけて男女とも「未婚」、「有配偶」が減少し、「死別」や「離別」が増加しているものの、配偶関係「不詳」は「死別」、「離別」以上に増加している様がみてとれる(図表2)。同様に、年齢階級別の構成比を