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意外にしぶとい円安、持続性をどうみるか?~マーケット・カルテ3月号
今月のドル円は月初に行われたFOMC後のパウエル議長発言が非タカ派的と受け止められたことで一旦1ドル12... 今月のドル円は月初に行われたFOMC後のパウエル議長発言が非タカ派的と受け止められたことで一旦1ドル128円台に下落したが、その後は上昇基調に転じた。米国の雇用・小売統計が好調な結果となったうえ、CPIなどの米物価指標が予想より上振れたことで、早期の米利上げ停止・利下げ開始観測が後退、ドル高圧力が強まったためだ。この結果、足元では134円台後半と約2カ月ぶりの円安ドル高水準を付けている。なお、今月14日に次期日銀総裁人事案が国会に提示され、経済学者の植田和男氏が総裁候補に指名された。事前報道後に緩和修正の思惑から一時円高が進んだものの、直後に植田氏が金融緩和継続に前向きな発言をしたこともあり、今のところ影響は限定的となっている。 今後も米利上げの継続と日銀の緩和修正を巡る観測のバランスがドル円の行方を左右する。当面は両テーマを見定める時間帯となり、方向感が出にくいとみている。一方、米利上げ
2023/03/06 リンク