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赤缶カレー粉 ニッポン・ロングセラー考 - COMZINE by nttコムウェア
農水省の統計から計算すると、日本人は1年に約84回、つまり毎週1回以上はカレーを食べているのだとい... 農水省の統計から計算すると、日本人は1年に約84回、つまり毎週1回以上はカレーを食べているのだという。また、各種の調査から類推すると、月に2.5回前後は家庭でカレーを作って食べていることになるらしい。日本人は本当にカレーが大好きだ。 カレーがインドからヨーロッパを経て日本に入ってきたのは、文明開化のころだと言われている。明治から大正にかけて、カレーは町の洋食屋で提供されるハイカラな料理として人気を集めるようになっていた。そこで使われていたのは、イギリスの会社が販売する「C&Bカレーパウダー」という商品。洋食屋では圧倒的なシェアを占めていた。 この洋食屋のカレーと出会い、その後の人生を決定づけられた一人の男がいる。名前は山崎峯次郎。後のエスビー食品の創業者だ。1920(大正9)年、17歳で埼玉から東京に出てソース店で働いていた峯次郎は、ある日の仕事帰り、ふと洋食屋に立ち寄った。そこで噂に聞く
2023/05/08 リンク