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「女性を見つめると逃げられた」琉球王朝末期の風情 仏の軍人がつづる | 沖縄タイムス+プラス
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「女性を見つめると逃げられた」琉球王朝末期の風情 仏の軍人がつづる | 沖縄タイムス+プラス
フランスの巡洋艦ラクロシュトリ号(アンリ・リウニエ艦長)で1877年来琉し、最古とみられる首里城... フランスの巡洋艦ラクロシュトリ号(アンリ・リウニエ艦長)で1877年来琉し、最古とみられる首里城正殿の写真を撮影したというフランスの海軍中尉ジュール・ルヴェルトガは、帰国後の82年に紀行文「琉球諸島紀行」を発表した。琉球側高官と懇談する様子や那覇の街の風情、首里城のたたずまいなどがつづられている。神奈川大学の熊谷謙介教授(フランス文学)の翻訳で一部を紹介する。 外交を任務とし、首里城に向かう一行は「道は上り坂となり、海抜200メートルに達する。その頂に首里城がそびえ立っている」と表現。 さらに案内役の人物2人と合流し、歩を進めると「物見高い人々の集団が増え始め、臆することなく、奇妙な外国人のことを見つめてくる。とはいえ、ある女性に視線を投げると、彼女は逃げてしまったのだが」と当時の人々の様子にも触れている。 「もう二つ門を通って、私たちはようやく宮殿前庭(御庭)にたどりついた。その奧に正殿