いっこく少年が見たあの「騒動」 閉店に追い込まれた両親 大好きな街を一変させた夜 | 沖縄タイムス＋プラス

「いっこく、せんそうがはじまったよ」。小学１年生だったいっこく堂さん＝本名・玉城一石（いっこく）＝（５７）は眠っていると、兄に起こされた。嘉手納基地のゲート前には基地に向かって石や空き瓶を投げ、憤る大人の姿。炎上する黄ナンバーの車両。大好きだったコザの街が一夜にして一変した。

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米軍は外出禁止令を出し、街から米兵の姿は消えた。店は客足が途絶え、数カ月後に借金を抱えて、「サンドウィッチショップたまき」は店を閉じた。

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“5歳の時、名護市出身の両親と3歳上の兄の4人で、神奈川から沖縄に引っ越した。理由は分からないが、旧コザ市の「中の町」で生活が始まった”