宇宙の無重力環境で「胸腺」が委縮すると判明、その軽減法も明らかに－理研ほか | QLifePro

将来的に身近になると考えられている「宇宙滞在」 理化学研究所（理研）は12月27日、宇宙の無重力環境を経験することにより、リンパ器官である「胸腺」が萎縮すること、その萎縮は人工的な重力負荷で軽減されること、また、胸腺細胞の増殖が抑制されることによって萎縮が起きるという仕組みを発見したと発表した。この研究は、理研生命医科学研究センター免疫恒常性研究チームの秋山泰身チームリーダー、粘膜システム研究チームの大野博司チームリーダー、筑波大学の高橋智教授、宇宙航空研究開発機構の白川正輝グループ長、東京大学の井上純一郎教授らの研究グループによるもの。研究成果は、英国の科学雑誌「Scientific Reports」のオンライン版に掲載されている。 画像はリリースより 近い将来、宇宙へのフライトは身近なものになると考えられており、火星への有人探査も計画されているが、このような宇宙滞在により、ヒトの体は無