無農薬で作られた奇跡の芋を使った幻の焼酎「一天四海」

鹿児島に無農薬栽培の芋で作られる、幻の焼酎があると聞いた。その名も「一天四海」（いってんしかい）。主原料の芋が希少で一般の流通にも乗せられないほど生産量が少ないため、幻の焼酎といわれる。無農薬と聞いて真っ先に浮かんだのは昨年話題になった映画「奇跡のリンゴ」で阿部サダヲが演じた、信念のままに突き進む一途な農夫--。「一天四海」もそんなこだわりの達人による芋で作られているのだろうか。幻の焼酎を飲んでみたいという一心で、飛行機に乗った。 訪ねたのは芋畑がある宮崎県小林市。宮崎県の南西部、熊本と鹿児島に隣接し、霧島連山のふもとに位置する。無農薬の畑を夫婦で耕していた窪薗辰也さん（６６歳）が、くったくのない日焼けした笑顔で迎えてくれた。 挨拶も早々に畑に案内してもらうと、一面に芋が栽培されている。これが焼酎の原料となるコガネセンガンという種類の芋。よくみると、葉っぱのあちこちが虫に食われて穴が開いて

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焼酎用コガネセンガンの無農薬栽培、今やけっこう普通。。