東芝株、買い戻しで８日ぶり反発 終値２８３．１円、１日でシャープを再逆転

３０日の東京株式市場で東芝株に買い戻しが入り、８営業日ぶりに反発し、終値は前日比２４円４０銭（９．４％）高の２８３円１０銭となった。前日逆転を許したシャープの株価は変わらずの２７０円で終了したため、１日で再逆転した。 東芝株は一時は２８９円４０銭まで値上がりし、１１．９％高まで上昇した。 米原発事業を巡る巨額損失を懸念して２７〜２９日に計１８４円４０銭下げており、割安感が出たと判断されて買い戻された。出来高は３億５千万株を超え、東証１部全体の２割超となった。 東芝は２７日の発表で損失について「数千億円規模の可能性」としただけで、具体的な金額は明らかにはしていない。ＳＭＢＣ日興証券は３０日付のリポートで「損失額は４千億〜５千億円規模に膨らむリスクがある」との試算を公表。「資本の増強が喫緊の課題だ」と訴えた。