【ニュースな街】おばけにゃ学校も試験も何にもない…鬼太郎たちが住んでいそうな 東京・調布（上）（1/4ページ）

昨年１１月３０日に多臓器不全で亡くなった漫画家の水木しげる＝本名・武良茂（むら・しげる）＝さん。１９５９年から東京都調布市に５０年以上にわたって住み続け、最期も市内の病院で迎えた。 妻、布枝（ぬのえ）さんは２００８年の名誉市民顕彰式で「水木は調布の地に住み着いて動こうとしませんでした。ここに自分の運をあげたと言っていました。健康でまじめにひたすら描いた結果がこうなったんだと思います」と語ったそうだが、地元への愛情は今も各地に残っている。そうした「形見」を探して調布市内を歩いてみた。 ５０年以上住み続ける 水木さんは１９２２年、大阪市に生まれ、鳥取県境港市で育った。 自伝的エッセー・漫画「のんのんばあとオレ」によると、武良家にお手伝いとして働いていた高齢の女性が霊感が強く、鳥取では神仏に仕えるいわゆる「拝み屋」と呼ばれる人を「のんのんさん」と呼んだことから、この女性を水木さんらは「のんのんば