ＳＬ、錦秋の飯山線を駆け抜ける ４４年ぶりの雄姿に沿線熱気 長野（1/2ページ）

ＪＲ飯山線（長野〜新潟県〜で１９日、沿線住民待望の蒸気機関車（ＳＬ）が牽引するイベント列車「ＳＬロマン号」が運行された。汽笛をとどろかせ、黒い煙を吐きながら錦秋（きんしゅう）の北信濃を疾走する姿は、沿線に繰り出した多くの住民、鉄道ファンらを魅了した。長野県内では４４年ぶりとなるＳＬの雄姿に、ふだんは静かなローカル線も熱気に包まれた。平成２３年に震度６強の県北部地震に見舞われた同県栄村の森宮野原駅では、地元商工会などによる歓迎セレモニーが行われ、過疎の村に活気が戻った。 ＳＬロマン号は同日、飯山駅（長野県飯山市）から長岡駅（新潟県長岡市）まで走り、２０日は折り返して同駅から飯山駅までたどる２日間限定の特別ダイヤで運行される。 使用されたＳＬは、真（も）岡（おか）鉄道（本社・栃木県真岡市）が所有する「Ｃ１１型３２５号機」。昭和２１年に製造された小型で、国鉄時代に相模線（神奈川県）や米坂線（新潟