ＰＫＯ、南スーダン陸自撤収命令 ５月末期限

稲田朋美防衛相は２４日夕、南スーダン国連平和維持活動（ＰＫＯ）に派遣中の陸上自衛隊部隊に対し撤収命令を出した。部隊による道路整備などが完了する５月末までに帰国させる。命令に先立ち、防衛省で幹部会議を開いた。撤収に伴い部隊を派遣する形でのＰＫＯはなくなり、政府は別のＰＫＯへの部隊派遣も含め、自衛隊の新たな海外貢献策を模索する意向だ。 南スーダンＰＫＯを巡っては、部隊作成の日報に関し防衛省が「廃棄した」と説明後に統合幕僚監部で保管が発覚。その後、陸自でも保管が判明し、防衛監察本部が特別防衛監察を進めている。 政府は２４日午前、派遣期限を今月末から５月末まで２カ月間延長する実施計画の変更を閣議決定。部隊とは別に派遣している国連南スーダン派遣団（ＵＮＭＩＳＳ）の司令部要員らの期限は２０１８年２月末まで延ばした。閣議前に国家安全保障会議（ＮＳＣ）の９大臣会合も開き、撤収方針を確認した。

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