派遣法改正案、きょうの採決見送り 民主欠席も、後ろからやじ

衆院厚生労働委員会の開会を阻止しようとつめかけた民主党議員と衛視がもみ合って混乱した＝１２日午前、国会内（酒巻俊介撮影） 衆院厚生労働委員会の渡辺博道委員長（自民）は１２日午前の理事会で、同日目指していた労働者派遣法改正案の採決を見送ると伝えた。ただ、渡辺氏は同日中に改正案の審議を終える考えを示し、早期の審議終了に反発する民主党と共産党は同委を欠席した。維新の党は出席した。 民主党は党所属議員の半数以上の約４０人が委員室の前に陣取り、渡辺氏の入室を阻止しようとして開会が約５分遅れた。その後、安倍晋三首相も出席して自民、公明、維新各党が質問。民主党議員は委員室に入ったが着席せず、立ったままやじを飛ばす異例の事態となった。同党の質疑時間になっても質問を拒否し、首相が待機したまま審議は空転した。