【日本の議論】本が泣いている－落書き、切断、図書館蔵書犯罪に有効策見当たらず（1/4ページ）

韓国で慰安婦の強制連行に関わったと虚偽証言した吉田清治氏の著書に「売国奴」などと中傷する落書きが福岡市の図書館で見つかるなど、図書館の本の損壊被害が後を絶たない。２月には「アンネの日記」や関連本が相次いで破られる事件もあった。経年劣化や利用者の不注意も多く、被害の全容把握は難しいが、関係者は「数は少ないながら故意犯は常にいる」と指摘する。希少本などの一部は原本保存のためデジタル化が進められるが、一般書は故意の破損を防ぐ手立ては皆無といえる状況だ。「公共の財産」を守る術とは－。 「日本は無罰である」とメッセージ性の強い落書きも 落書き、ページの切り取り、水ぬれ…。東京都小平市の市立小川西町図書館には、無残な形となって利用者への貸し出しができなくなった本の数々が保存されている。 第２次世界大戦を題材にした歴史研究書は表題のページに、ボールペンで「日本は無罰である」と大きく書かれた。植物図鑑は観

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市立小川西町図書館．「さらに女性ファッション誌では、一見して気付かないほどきれいにカッターナイフでページが切り取られ、それが何号にもわたって繰り返されるという悪質な事例もあった」