【大坂の陣４００年】徳川家康（上）「本当は戦争をしたくなかった」子孫が推し量る老獪〝狸親父〟の「和」の心（1/2ページ） - 産経WEST

豊臣方の知将、真田信繁（幸村）と徳川家康。慶長２０（１６１５）年５月７日、豊臣方と徳川方が激突した大坂の陣の後半戦・夏の陣の「天王寺口の戦い」で両雄は相まみえた。幸村は圧倒的な徳川の軍勢に切り込み、家康の目前に迫ったと伝わる。その勇姿は後世に語り継がれ、英雄に祭り上げられていく。家康の１８代子孫で、徳川記念財団理事長の恒孝（つねなり）さん（７４）も、実はそんな幸村に憧れた少年の一人だった。（川西健士郎） 「猿飛佐助や真田十勇士に夢中になった。家康は狸親父（たぬきおやじ）の悪い奴だと祖父（１７代家正氏）に説明したこともある。祖父はうなずいて『そのうち分かるよ』と言っていたが、私にとって幸村は輝ける存在だった」 学習院大３年のとき、家正氏が他界。１８代として徳川宗家を継いだ。卒業後、日本郵船に入社。会社から休みをもらい、日光、久能山東照宮などの行事で当主の役割を果たしてきた。 副社長を最後に同