秋告げるベニズワイガニ初セリ、最高値１匹１３０００円 兵庫・香住漁港

日本海に秋の訪れを告げるベニズワイガニ漁が１日解禁となり、兵庫県香美町香住区の香住漁港で５日、初セリが行われた。今年は台風１２号の余波で操業時間が短くなり、全体に水揚げ量は少なめだった。漁期は来年５月末まで。 ベニズワイガニは関西では香住漁港だけで水揚げされ、「香住ガニ」のブランドで人気がある。冬の味覚の松葉ガニよりも漁期が長く、安価で、カニ加工などに使われる。 初セリのこの日は、香住沖約１３０キロで操業した大型漁船１隻、小型漁船８隻の計９隻のうち、小型漁船８隻の１万７２１１キロが水揚げされた。３カ月ぶりの紅色のベニズワイガニでセリ場は一気に活気づいた。 但馬漁協によると、台風の影響で水揚げ量は昨年同期比で３割ほど減少したという。１匹の最高値は１万３千円、３０キロ入りのコンテナは１万３千〜７万円だった。