墜落小型機をヘリで回収 奈良・山添村

奈良県山添村助命（ぜみょう）で８月、小型機が墜落し２人が死亡した事故で、現場の山中で３０日、ヘリコプターを使った事故機の回収作業が行われた。今後、奈良県警と運輸安全委員会が機体の損傷や事故原因を調べる。 午前１０時１５分ごろ、事故機の整備を担当した大阪府八尾市の「エアロラボインターナショナル」などが回収作業を開始。事故機を袋に入れた状態でヘリを使って山中から引き上げ、近くの運動場でトラックに積み込んだ。県警が府内の倉庫で保管するという。 事故では小型機に乗っていた大阪市中央区の会社役員、田中良一さん（６８）と妻、佐智子さん（５５）が死亡。運輸安全委の航空事故調査官は機体が「空中分解」した可能性を指摘している。