変わる動物園｜下野新聞 SOON

三省堂の「新明解国語辞典」第４版は、動物園関係者の間で語り草になっている。１９８９年11月の発行当初「動物園」を「捕らえてきた多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設」と定義していた▼辛辣（しんらつ）が過ぎたのか、その後、増刷に伴い穏便な表現に変更された。現在の第８版では「捕らえてきた動物を（中略）動く標本として一般に見せる、啓蒙（けいもう）を兼ねた娯楽施設」とある▼動物本来の生態に近い環境で飼育するアニマルウェルフェア（動物福祉）への意識が高まる中、日本の動物園は実際に変化を迫られている▼開業から43年となった宇都宮動物園は、老朽化した獣舎の改修を進めている。今年４月には新しいライオン舎を整備した。地面に土を敷き詰め、爪研ぎができるよう大木も置いた。高齢になったゾウの宮子は定期的に血液検査をして、健康状態を把握している▼昨年４月の博物館法改

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コラム。話のマクラが三省堂「新明解国語辞典」第４版「動物園」の定義。