障がいを持つ胎児の中絶をどう考えるか？ 週刊プレイボーイ連載（223） – 橘玲 公式BLOG

茨城県の教育委員が、「妊娠初期にもっと（障がいの有無が）わかるようにできないのか」「茨城県では（障がい児を）減らしていける方向になったらいい」などと発言したことで辞職に追い込まれました。これが差別的な発言であることは明らかですが、しかしそれを封殺すればすむ問題でしょうか。 傷がいを持つ胎児の中絶はもちろん、出産直後に障がいがあることがわかった場合も安楽死を認めるべきだ――こんな主張を聞いたらほとんどのひとは仰天するでしょう。しかしこれは、倫理学の分野で1970年代後半に提起され、数々の論争を経て（批判も含め）いまでは一定の評価が定まっています。 重度の障がいを持つ乳児の安楽死を議論の俎上に載せたのはオーストラリアの哲学者ピーター・シンガーですが、彼はネオナチやファシストの類ではなく、「動物の権利」を提唱して動物保護運動に画期をもたらしたリベラルの“過激派”です。 なぜ動物に権利があって胎児

[QJV97FCr]

その理屈なら植物状態の患者や重度の認知症患者を安楽死してもいいわけだ

[shinzor]

かつて親兄弟の共倒れ防止のため健常児も間引きした。障害児の親への負担が大きければ同じことが起きても不思議ではない。まだ人間社会は発展途上

[Aodrey]

議論では、ブラックジャックが「殺せー！」と叫ぶレベルの障害と、今の高度社会でならそれなりの幸福を追求できるレベルの障害とをごっちゃにしているし、しかも大抵の場合、実際は境界線を引けない。

[DavitRice]

関連する話題として→　「障害者運動家たちがピーター・シンガーの辞任を要求」　http://davitrice.hatenadiary.jp/entry/2015/12/05/144857

[chokovi]

倫理的にどうかと言うなら、中絶自体どうなの？となる。

[arajin]

「親は、子どもを産み育てるかどうかを、第三者の介入を排して、自分たちの自由な意思で判断する権利を有します。」「社会はその子どもの「人権」を尊重し、じゅうぶんな保護と援助を与える義務を負う」

[D-S-C-H]

正確さを増す;障がいを持つ胎児の中絶をどう考えるか？　週刊プレイボーイ連載（223）

[opps_long]

障害は一生涯だぞ

[townphilosopher]

生命倫理は社会の宗教的伝統に強く影響され、日本では議論の俎上に載せる事が相応しくないと考えられているようだ。少数の医療関係者と政治家に決められるよりは、広範に議論される事が望まれる。

[aliliput]

利害の倫理的対立、か