児童生徒の自殺原因の6割が不明 「不適切指導が原因では…」 遺族が通告の義務化など訴え：東京新聞 TOKYO Web

教師らの不適切な指導が原因で自殺した児童生徒の遺族たちによる集会が16日、東京・永田町の衆院第2議員会館で開かれ、「不適切指導から子どもの命を守って」と訴えた。 遺族らでつくる「安全な生徒指導を考える会」が主催し、オンラインを含む100人超が参加した。2013年に部活顧問から指導を受けた後に自殺した北海道立高（札幌市）1年の男子生徒＝当時（16）＝の姉（29）が会の活動を報告。文部科学省の統計で児童生徒の自殺原因の約6割が「不明」となっていることに触れ、「実際は、教員との関係の悩みが一番多いのでは。実態に合った統計と再発防止策が必要だ」と強調した。 自殺した鹿児島市立中3年男子生徒＝当時（15）＝の50代の母親は、「学校は当初、私たちに説明もなく、報道機関に『進路で悩んでいた』と説明した。後に第三者調査委が『担任の指導が引き金』と結論づけた」と明かした。