県職員への働き掛け記録・公開 導入１３年実績ゼロ｜徳島ニュース｜徳島新聞デジタル

元知事の汚職事件をきっかけに、徳島県が汚職の再発と不当な働き掛けの防止策として導入した「県職員への働き掛けを記録・公開する制度」に基づく記録実績が導入から１３年間、ゼロが続いている。県は制度の存在自体が抑止力として働いていると見るが、有識者からは「実績なしというのは常識的に有り得ない」と、制度の有名無実化を指摘する声も上がっている。 制度は元知事の汚職事件を受け、業者や政治家ら外部からの不当な要求、働き掛けを防止するため、２００４年４月に導入された。 職員が何らかの行為を行うよう、または行わないよう求める「働き掛け」を受けた場合、相手の氏名や内容などを記録票を残し、組織として対応する。 記録票には相手の署名が必要で、相手が署名に応じずに働き掛けを続ける場合は弁護士に事実確認を委託。記録票は情報公開の対象となり、相手の氏名も公表される。 県監察局によると、実態として働き掛けに該当する例はある