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旋回病は1992年、日本で初めてサケ科魚類に発見されたウイルス病である。このウイルスだけに感染しても... 旋回病は1992年、日本で初めてサケ科魚類に発見されたウイルス病である。このウイルスだけに感染しても被害はさほど大きくはないが、サケ科魚類の伝染性造血器壊死症ウイルス(IHNV)や赤血球封入体ウイルス(EIBSV)などと同時に感染した場合は死亡率が高くなる。症状は稚魚の場合、回転しながら旋回して泳ぐ特徴があるのでこの病名がつけられた。成魚や親魚ではこの泳ぎ方はせず、池の底や壁に横たわっていることが多い。外観の症状はあまりないが、内臓では腎臓が壊死(えし)し脳血管が拡張し、神経細胞が壊死することが特徴である。 原因ウイルスはニワトリのレトロウイルスに近いと考えられ、1本鎖のRNAをもった直径が75-85nmの正二十面体であるが、まだ分類が確定していない。増殖は15℃が最適である。有効な防除法としては魚卵を薬剤、紫外線、オゾンなどで処理することであるが、まず、IHNVなど混合感染する他のウイル
2013/04/04 リンク