【お金は知っている】中国・習近平共産党総書記が仕切る「中露枢軸」の正体 ウクライナ戦争が長引けば長引くほど…「対中従属度」高めるロシア（1/2ページ）

中国の習近平共産党総書記（国家主席）は先週、訪中したロシアのプーチン大統領と戦略的協力の強化で一致した。分野は、先端技術分野、主要部品・材料の供給網（サプライチェーン）から安全保障全般と多岐にわたる。「中露枢軸」結成のように見えるが、古代の思想家、荘子曰く、「成れば毀（こわ）れる」。 中露枢軸の端緒は２０２２年２月４日、北京での習、プーチン両首脳の「限りのない中露協力」の盟約である。その２０日後にロシア軍はウクライナ国境を越えた。西側は金融を柱とする対露制裁に踏み切ったが、中国は同調を拒否した。 中国は、水面下では対露支援を着々と進めている。ドルによる国際決済システム「ＳＷＩＦＴ」から締め出されたロシアの金融機関に対し、中国人民銀行が仕切る人民元資金決済網ＣＩＰＳのサービスをロシアに提供している。香港市場では人民元を容易にドルに交換できるので、ドル不足を解消できる。 中国の貿易統計項目の「