「限定正社員」拡大のルール検討始まる 厚労省 - MSN産経ニュース

勤務地や職種、労働時間を限定して働く「限定正社員」の普及拡大を目指すため、厚生労働省の有識者懇談会は１０日、賃金や労働条件などの雇用ルールの検討を始めた。安倍政権は成長戦略に限定正社員の拡大を盛り込んでおり、懇談会は平成２６年中をめどに報告書を取りまとめる。 限定正社員は、勤務時間や勤務場所などが限定される代わりに、本人の希望にあった多様な働き方ができるようになる制度。これまで限定的な働き方を希望して非正規で働いてきた労働者の正規雇用につながることが期待される。一方で転属や転勤ができないため、勤務する事業所が閉鎖されると解雇される恐れがあるなど、不安定な雇用につながるとの指摘もある。 委員からは「制度悪用に対応する規制が必要」「これまでも同様の働き方はあり、なぜルール化が必要なのか」などの意見が出た。