東日本大震災３カ月 大停電は防げるか カギは「ピークシフト」 - MSN産経ニュース

夏の電力不足が避けられないため政府は、東電、東北電の供給地域内で電気事業法２７条に基づき「電気の使用制限」を発動した。契約電力５００キロワット以上の工場やオフィスビル、スーパーなどに前年より１５％、使う電力を減らすよう求めている。生産活動低下などの悪影響を最小限に食い止める工夫が求められる。 日本総研の試算では、「東電管内では工夫次第で企業の活動量を減らさずに５５０万キロワットの電力をまかなえる」という。 カギは「ピークシフト」と供給力の上積みだ。 ピークシフトは企業や工場の営業、操業時間を早朝や夜間にずらすことをさす。試算では東電管内ではピーク需要を３２０万キロワット程度抑えられる可能性があるという。 供給力の上積みで最も期待できるのは企業の自家発電設備だ。停止中の設備の再稼働や非常用電源の改造で計２１０万キロワットを生み出せるという。住宅での太陽電池の導入が広がったり、省エネ機器の導入