【関西歴史事件簿】公家スキャンダル（上）〝乱交パーティー〟宮中で痴態繰り広げ…美貌「猪熊さま」に群がる「女官」たち（1/3ページ） - MSN産経west

戦国の世も終わり、徳川幕府による安定した時代に入ろうとしていた慶長１４年（１６０９）、朝廷で大乱交事件が発覚した。俗にいう「猪熊事件」。事件に加わった公家、女官は猪熊少将教利（のりとし）ら十数人で、後陽成（ごようぜい）天皇寵愛の女官もいた。これに怒った天皇は関係者全員死罪を主張する。そして処罰に恐れおののく主犯の猪熊少将は九州へ身を隠してしまう。果たしてこの結末は？ 天下無双の美男子 権大納言、四辻公遠（よつつじきんとお）を父に天正１１（１５８３）年に生まれた猪熊少将教利はしばし山科姓を名乗ったこともあったが、慶長４年、勅命で猪熊姓に。当初は後陽成天皇の近くで仕え、和琴などの芸事に通じているうえ、「在原業平（ありわらのなりひら）か光源氏の再来」と称されるほどの美男子だったとか。 また、戦国時代末期から武家の間で流行した、ど派手な身なりで常識破りな行動に出る「かぶき者」の公家の筆頭格として独

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