廃刊の英大衆紙、盗聴事件もみ消しで警察幹部に現金供与か - MSN産経ニュース

【ロンドン＝木村正人】組織的な盗聴事件で廃刊が決まった英日曜大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」は１０日付紙面で「ありがとう。そして、さようなら」と読者に別れを告げ、１６８年の歴史に幕を閉じた。しかし、同紙が盗聴事件の捜査を中断させるため、警察幹部に現金を供与していた疑いまで浮上し、疑惑は底知れない広がりを見せている。 同紙は最後の社説で「私たちは道を見失った」と事件をわびたが、私立探偵を雇って約４千人の携帯電話を盗聴していた問題を検証しようとはしなかった。 英各紙によると、２００３年から０７年にかけ同紙編集局長で、今年１月までキャメロン首相の報道担当を務めたアンディ・クールソン容疑者＝逮捕、保釈＝が、複数のロンドン警視庁幹部に部下が現金を供与することを承認していたことが、当時の電子メールから明らかになった。 盗聴事件の捜査がこれまで再三にわたりお蔵入りしてきたことから、現金供与が捜査も